もう20年以上毎月お便りを書いています。何がきっかけかというと、仲良しの先生から教わったからです。
「生徒に絵とか書いてもらって載せるといいよ~」って。
へぇ~。それは面白そう。でも、毎月毎月、書くネタなんかあるのかな?続くかな?なんて書き始めたお便り。当時は、気合いの手書きです。修正ペンで指先を真っ白にしながら3時間くらいかけて書いていました。
たぶん今は多くの先生が教室便りを発行されてるんじゃないでしょうか?
当時何気なく書き始めた教室だよりには、とてつもないポテンシャルを持っていることがわかりました。
教室便りは万能なコミュニケーションツール!
時々書くネタがなくて苦労することもあるけれど、お便りは自分のピアノ教室と、そして自分をよくわかってもらえるコミュニケーションツールなのです。一方的ではありますが、これもやっぱり続けることでそのポテンシャルが発揮されます。
先生と親御さんを繋ぐコミュニケーションとして
マンツーマンのレッスンだと、なかなか我が子がどんなレッスンをしていて、どんなことを教わっているのかわからないことも多いものですが、そこをフォローするように生徒さんのレッスンでの様子を、コンテンツにしてレッスンの雰囲気をお伝えします。
また、ピアノの練習はおうちでの練習が必須なわけですが、おうちでの練習の仕方や、促し方を書くことで、本人任せにせずにお子さんの練習に少し興味を持ってもらうことができます。
連絡用ツールとして
一番顕著だったのは、2011年3月11日の東日本大震災があった時、被災地でもあった私の地域では4日間電気が止まっていました。電気が復帰しても電話がつながりにくく生徒さんと連絡を取り合えるまでにだいぶかかりました。
その後、お便りにそういう時のために、緊急時の連絡先として、親御さんの携帯番号とメールアドレスを教えていただきたく、お願いの告知をしたら、渡したその日のうちに、私がお便りに書いたテンプレート通りにみなさんメールを送ってくださいました。
このように、おひとりおひとりに連絡をとりあわずとも一度に発信できる連絡ツールとしても機能します。
一つのメディアであるということ
メディアっていうと大げさというか難しそうなのですが、一番簡単にできる発信力を持つツールなんです。たとえば…
- 演奏会をなさる先生なら、ご自分のコンサートの告知を掲載
- 生徒さんにコンクールの参加を促すための告知
- 発表会や教室のイベントの告知
- 生徒募集のためのチラシとしても(体験レッスンのご案内など)
なにせ自分の教室のメディアですから、ピアノ教室に関係があることであれば、どんなことでも発信できます。私は目を通してもらうために、翌月のレッスンスケジュールを掲載して、記事が視界に入るようにしています。
ブランディング
今風な言葉を使ってみました(笑)いわゆる自己プロデュースです。このブログもそうですが、一生懸命書いていると自分のアイデンティティが出て来るもので、それがこと「ピアノ教室の主宰者」の立場として書いていると、教室や自分自身の自己プロデュースができてくるわけです。
手作りチラシもそうですが、「行ってみたいな、どんな先生かな」と興味を持ってもらえるキャラクターが確立されると思うんですね。私なんかたまにマイナスプロモーションになるんじゃないかっていうくだらないことを書いちゃったりもするんですけど(笑
やっぱり続けて書くこと
お便り作り20年、仲良し先生は、10年くらい前に遠くに引っ越してしまったんですが、数年前会った時に、「あー帰ったらお便り書かなきゃなー」なんていう話をしていたら、
「まだ書いてたんだ!」
と驚かれました(笑)書けっていったのあなたです、あなた(笑)
そのおかげで、今やまもなく300号に届くかっていうところです。継続が大事。何事も。