20年ピアノ教室を継続できた理由

みなさんは、自分のピアノ教室が20年後も継続しているイメージをお持ちでしょうか?

ピアノ講師という仕事を選択したときに、

自分の属性は「ピアノ講師」であり、生徒へ指導し続ける自分とともに歩む人生になるんだ

ということイメージをして運営した方がいいと年齢を重ねると特に感じます。20年それができたら、ピアノ講師として歩んだ人生と言えるのではないかと思って20年としました。

では、なぜイメージした方がいいのか?ということを考えてみます。

ゴールを決めることで行動が生まれる

私の経験から言うと、「イメージすること」からなんでも始まります。

特にこのお仕事は、誰も方法を教えてくれません。結局は自分が立ち上げるものだから全ての決定権は自分にあります。

ピアノ教室を開くときに、心に決めておきたいこと

たとえば、ピアノ教室を開こうと決意し、必要と思われることとして、「看板を作ろうかなぁ」とか「チラシを作ろうかなぁ」とわかっていはいるけれど行動が伴わないようなイメージは意味がありません。

たぶん、ピアノ教室を開こうと思ったくらいの方はきっとこのくらいのことは計画的に行動すると思うのでこんなのは大前提です。

いきなり余談ですが、過去に私の「ピアノ教室運営法マニュアル」をお申し込みいただいた方の中で、ご自分からアイディアがどんどん出てくるタイプの先生は、ご自身の理想の教室を具現化するのがとても速かったです。

だからこそ、自分から能動的にイメージする癖を持っていた方がいいと思います。

私がピアノ教室を開こう!と決意した当時、意識していた点は↓でした。

  • 絶対にピアノ教室で自立する=それだけで食べていけるように頑張る
  • 2年は辛抱する

です。

「ピアノを教えたい」「生徒さんを集めたい」だけではたぶん行動がイマイチ本気にならないので、「その時感じた自分なりのゴール」までイメージしました。

私の場合、「自立」「2年」という自分に具体的なイメージしたことで、

本当に今自分がするべきことは何なのか

がわかってきました。私がピアノ教室を始めた当時は、ネットもまだ普及していなかった気がするし、今のようにピアノ教室運営コンサルのような方々もいませんでしたから、とんでもなく大変だったんですよ(笑

2年という制限を作ったのは、2年で軌道に乗らなかったからやめようではなくて(笑)、2年はたぶんピアノ教室だけで食べていけないだろうから、この間はアルバイトを掛け持ちして生活していく覚悟の期間と決めたんです。

そうすると、何がなんでも2年間は頑張ろう!と思えました。

「看板を作ろう」
「チラシを作ろう」

◯人生徒を集める!
△月◇日までチラシを作るぞ!

になります。ゴールが明確で動きやすいですよね^^

ターニングポイントでイメージの更新をしよう

ピアノ教室が軌道に乗り始めると、自分の方法が成功したということですから自信にもなり、この仕事をしてよかった、と心から思えます。

気づけば、この仕事で自立している!そして2年以内になんとか形になって、諦めずに済みました。

しかしこれがずっと続くことが保証されていることではありません。

仕事だけが人生でもなく、自分なりのライフプランに仕事をうまく合わせていけるか、とか軌道に乗ったのに「本当にこの仕事をやり続けていいのか?」なんて思い始めたりします(笑

人生は、30歳からが長いです。

ピアノ教室としてのターニングポイントも必ず訪れます。

例えば、結婚するとき。病気をした時。1人で生きていこうと決めた時。

など。ライフイベントは自分で決められる時もありますが、自分ではどうしようもない時もありますよね。

私もやっぱり何度かのターニングポイントがあり、結局その都度、「今度はこうなりたいな」というイメージはしてきたように思います。誰も決めてくれないから(笑)、自分で考えなきゃという癖がついているんですね。

振り返ってみるとはっきり思い出せるくらい実は明確に「近い将来の自分像」を描き、その時々で更新してきた気がします。

そしてそのタイミングでその時の自分が何を望んでいるかを考え直します。例えば、

「もう10年この仕事を頑張る」

「会社を立ち上げよう」

「演奏の仕事をしよう」

「結婚を機にピアノ教室を閉じる」

「新しいステージへ飛び立つ」

「まったく違うこと始める」

など。選択肢はたくさんありますよね。

決定権はすべて自分にあります。

だからどうなりたいか、どうするべきかを考えていかないとただただ時間が無駄に過ぎていってしまいます。
なんとなく同じことの繰り返しだと、このお仕事は続かないなと思います。

逆に、イメージをしておくとそういう方向に自分が動いでいくので実現しやすくなります。

ターニングポイントで考え直しながら自分が選択してやれているおかげで、こんなに長くピアノ教室を続けられていると私個人は思っています。

私のピアノ教室を運営する上で訪れたターニングポイント

ここからはいつもの体験談です(笑

私が大学4年時、就職をせずに「自宅でピアノ教室をやろう」と決めたときに、心に固く誓ったのは「食べていける仕事になるまで頑張ろう」ということでした。

やはり周りからなかなかの反対を受けましたから(汗)、意固地になるのではなく、かえってこの人たちに認めてもらうには、やる前にぐだぐだ御託を並べるよりも、とにかく自分からなんでも動いて早く自立できるようになろう、ということでした。

もちろん、手取り足取り生徒募集する方法などを教えてくれる人もおらず、まったくの試行錯誤でしたが、やっぱり目標があったので、軌道にのる数年間で「やっぱり無理かな」とあきらめることはまったくありませんでした。

ピアノ講師としてのターニングポイントはここ!

私の場合です。

平日の曜日が全部レッスンで埋まった当時、自分の生徒が6割、よその教室で教えていたのが4割ほどでした。

2年目〜

軌道に乗ってきたところで掲げたイメージ →

「今度は自分の生徒だけで一週間埋まるように頑張る」

4〜6年目くらい

自分の生徒だけを教えるようになった頃 →

「単独の発表会を開く、グランドピアノを買う」

ピアノ教室を始めて10年くらいでグランドピアノを買いました。自分の力でグランドを買ったときの私の心境は正直、

「自分の力でグランドピアノを買えた。ここまでほんとに精一杯頑張った。もういつ辞めても悔いはない」

という気持ちになっていて(笑)、ここまで頑張れた自分に安堵する気持ち、達成感、そしていつ辞めてもいいという境地までなっていました。はっきりと覚えています。最大のターニングポイントだったかもしれません。

だから、これから先の目標がぱっと思いつかないまましばらくすぎました。(もちろんピアノのローンはがっつりありましたけども・笑)

そして今の毎日の繰り返しでいいのかなぁとくすぶっていた30歳をちょっと過ぎた頃、ようやく心の中で「何か」が生まれました。

10年〜

グランドピアノも買い、教室環境も整ってきた→

インプットはたくさんしてきた。今度はスキルアップとアウトプットしていきたい。教える仕事以外のことをみつけて活躍したい。

そうだ、ピアノ教室を開き方のサイトを作ろう。

ということでした。

このころからピアノアレンジを習ったり、バンド活動をしたり、現在のサイトを立ち上げたり、教えること以外の活動を始めました。

実はこの頃内心、

「たぶん私は結婚せずに1人で生きていくだろう。1人で生き切るためにピアノ教える仕事だけではだめだ、他にも何かを身につけておきたい」

と模索していました。

そこで、まさかの結婚(笑

ですが、若い時から結婚後のイメージもありました。もし嫁いだ先にピアノを運べなかったら、今までどおり実家でのレッスンと出張レッスンを続けようと。それは決めていました。

今現在、その通りになっています(笑)

この記事、実は追記追記を重ねて、結果構成をまるっと変えた記事になりましたが、最近の私の目標は⇩でした。

20年〜

・今さらだけどピアノ教室のホームページを作ろう

・ネットで活動の場を広げるためにWebライティングを勉強しよう
(資格を取りました!)

・コロナ渦のレッスン方法を構築しよう(動画レッスンを構築)

今年になってから全部やりました。全部期限を決めて。上2つは驚異の2ヶ月で達成。

3つ目のコロナはさすがに想定していなかったので、短期間の間での構築は辛かったです。ステイホーム中は普段よりも5倍くらい忙しくて泣いてました(笑

なりたいイメージが見つからないのは実はけっこう辛いのです。だから、一つだけのことにしばられず、ピアノ教室を起点に自分がどうありたいかという未来像はいつでも持っていた方が人生も豊かになるのではないかなと思います。

生徒さんに支えられた20年でもある

女性が仕事を20年間休まず続けるってなかなか難しいと思うんですよ。

私などは結婚が遅かったものですから、20代から40代の今まで仕事を休んでいた期間というがありません。出産や夫の転勤で引っ越しするとか(そんなのないけど)をきっかけに仕事を小休止したかったなぁという気持ちは正直あります(笑)

小休止がなかったので、自分の仕事を俯瞰する時間もなく20年以上やっていますと、常に疲労感が体を襲ってはいます(笑)が、考えてみればありがたいことです。

自分の教室を振り返ると、

「休まず続けることでしか感じられない経験」

をしていると実感します。

兄弟が入会時はまだ赤ちゃんだったのに、今は高校生になっていたり、大学生になって月2回でも続けたいと言ってやめずに通ってくれたり、お母さんの送り迎えで来ていた生徒が、今は自分で車を運転して通ってきたり、社会人になって、自分でお月謝を納めてくれるようになったり、出張レッスンだった生徒が、大人になって車で30分かけて通ってきてくれるようになったり。

この20年、こんなふうに長く音楽を楽しんでくれる生徒さんがいつもいるということ。

ピアノ教室を始めた頃は、ここまではイメージしていませんでした。

ピアノ教室を続けてきたことで「生み出されたもの」であり、「20年以上続けてこられた最大の理由」かもしれませんね。

それでもこうして今、生徒さん自身もレッスンのスタイルを変えて継続してくれることを思うと、ピアノ教室って先生が続けるエネルギーを持ち続けることが何より大事だなと思います。

私は、できた先生ではないので(汗)続けるエネルギーが切れそうになることも何回もありましたが、それでもぎりぎりのところでかわしてきたところもあります。

とにかく「やめてはだめだ」という責任感は生徒さんに育ててもらったと思います。

歌手生活25年で引退した安室奈美恵さんに学ぶイメージの作り方

2018年9月16日、歌手生活25周年を迎えたところでスーパースター安室奈美恵さんが引退しました。引退の発表がされたのは一年前でしたが、衝撃的なニュースでしたね。

私は、安室ちゃんの「CAN YOU CELEBRATE?」がヒットしていた頃、そこそこ仕事も安定し始めてきそうな時(微妙・笑)この曲を周りの先生方がやたら弾いていた記憶があって印象に残っています。

当時は、安室ちゃんはすごく年下に感じていたけれど、25年経ってみれば、あぁ同じ40代になったんだなぁとずうずうしくも自分も同世代のくくりで見ている私(笑)

huluで安室ちゃん特集を見ていたら、とあるエピソードで、安室ちゃんは、これからしたいこと、すること、しなきゃいけないことを思いついたら書き留めておくそうです

「安室ノート」というのがあって、自分の方向性を考えるときに思い浮かんだことを書いていくノートだそうで、なんと、一年ごとにこれまで何冊も書き続けているんだそうです!

1年前に引退発表したのも、安室ちゃんの計画だったんだなーとなんかそのエピソードを見て納得してしまいました。安室ちゃんは波乱万丈な人生でもあるけれど、安室ノートに書くことで、自分がブレずに強く生きているんだなぁと思いました。

安室ちゃんの場合、テレビでの露出が今はほとんどないですから、久しぶりに見た安室ちゃんの今の雰囲気に時の流れを感じましたし、人は25年経つとやはりそれなりに経験して変化する姿を、自分の20年に思わず重ね合わせてしみじみとしてしまいました。

20年同じ自分のつもりでも、やっぱり20年分の変化はしている。だからこそ、私は引退する日は決めていませんが(汗)、1年ずつの目標というよりは、これから5年、10年後どうなっていたいか、そこまで続けるために今どう過ごしていけばいいのか、「自分ノート」を作ってイメージした自分の姿になるようにゆっくりでも叶えていきたいなと思います。

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Hulu×安室奈美恵 Documentary  of Namie Amuro  ” Finary “

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