私は、ピアノ教室の運営でとてつもないストレスを感じて、もう辞めたいな、と本気で考えていたことがありました。
ピアノ教室の場合、いろんなストレスの原因は、実は生徒さんが原因なのではなく、
「先生のスタンスのなさ」が原因
なことがほとんどです。
なぜ断言しているかというと、私自身もかつてはそうだったからです💦
かつて私も自分ではどうしようもないストレスに苛まれました。
そのストレスは生徒さんが増えてくるのにつれて比例していったんですよね。
どんなに教えることが好きで、どんなに子供が好きでもストレスってたまるんだな、と若かった私はそんなジレンマにかられていました。
理由は、まず「仕事」への責任感と自覚が芽生えたことのあらわれであるだろうと思います。
それは仕方ないことですので、仕事のオンとオフの切り替えを上手にやっていくしかありません。
そして最大の理由っていうのが、「教室としてのスタンスのなさ」に原因があったわけですが。
どんなストレスだったかというと、
・約束した曜日にレッスンに来ない
・振替えしてほしい理由がだんだんエスカレートしていく
・月謝を期日に持ってこない
・発表会に出ません、という生徒さんが発生
・レッスン時間じゃない時間にやってくる
・おうちで練習のサポートがまったくない
こういうことでしょうか。
加えてちまたで聞かれるストレスとしては
・生徒さんのお行儀が極端によろしくない
・親御さんの態度やクレームが辛い
みたいなことを聞きますね💧
ちなみに、生徒さんとのレッスンで困ったこともたくさんありましたが(こっちもなかなかのストレス)、これは私の方でレッスンの中で対処しなければならない、と最初から思っていたことなのでそのあたりは省略します。
ここらへんが改善できたらかなりストレスは減りますよね。
突き詰めて考えるとやっぱり
先生が教室のスタンスを「しっかり」伝えているか
すなわち、
レッスン規約、教室規約を明文化しているかどうか
これに尽きると思うんですよね。
そんな当時ストレス満載の私といえば、レッスン規約など作っていませんでした。
生徒さんの良識を信じて運営していたんですね。
おかげで体調を悪くしたり、若かったのですごく深刻に落ち込んでしまっていました。
こういったトラブルを、個々に対応してしまうと心がますます疲弊します。
誠心誠意お話しして、このお母さんにはわかっていただけた!と思うのですが、
「はて。他の親御さんも同じように思っていてくれるだろうか?」
と急に不安が押し寄せてきました(笑)
わかってくれている、と思っているのは私だけでないのか?と疑い始めたんですよね。
だからレッスン規約、というものを作りました。
生徒さんからどんなに慕われても、自分が疲弊しきっていると良いレッスンができません。
先生と生徒さん、そして親御さんと共通認識を持つことが大事です。
それが「レッスン規約」です。
「レッスン規約」作って渡しているのに、トラブルが絶えないという先生もいらっしゃるようです。
それは、「レッスン規約」の権威が弱い、突発的に起こるトラブルに対応する時の先生の気の弱さ、からかもしれません。
規約に目を通してもらえたら、先生の揺るぎない方針、ポリシーが伝わるもの、その上で楽しいレッスンを受けてもらえることを提供するという責任が感じ取れるもの。
そういう規約作りが必要かと思います。
自分のことも守ってくれるレッスン規約ですが、誠実に通ってくださる生徒さんを守るためのものでもあります。
そして、レッスン規約を掲げている以上、規約に反するような事案が発生したときの毅然とした先生の対応力も大事です。
そう、
レッスン規約は作って終わりじゃありません
規約を守ってもらうための努力も必要です。
ピアノの先生がストレスをためないコツは、
・規約にのっとって普段から先生が日々大切にレッスンを行う
・親御さんとのコミュニケーションを積極的に取り「信頼してもらえる」努力をすること
・何か問題が発生した時なぁなぁにせず、優しい中雰囲気の中にも毅然と筋を通す対応をする
「単なる子供にピアノを教えてくれる先生」
という無機質で優先度が低い存在ではなく、
「この先生なら子供をおまかせしたい」
という期待感を感じてもらえる先生になる努力が必要です。
お互い信頼関係ができると、そうそう無理難題を言われることはなくなるのではないかと思います。
ストレスをためないコツは、レッスン規約を作って終わらせず、効力を発揮するような努力を惜しまないことです^^