スマホのスピーカーの音質が残念で、アプリを使っていない問題
バスティン オールインワンシリーズのアプリ、みなさん使っていますか?
伴奏に合わせて生徒さんが演奏し、曲のイメージをつかんだり、音楽にのって弾くことを学んだりとっても楽しい教材ですね。
ただ、このアプリスマホから直接音がでるのはとても便利なのですが…
「伴奏音源として使いたいのに、音が良くなくてイマイチ使う気になれない…」
こんな風に感じたことはないでしょうか?
スマホのスピーカーからだと音質が良くないので、残念ながらピアノの伴奏として使用するには精度が足りないと感じます。
音源はとっても素晴らしいのに、アコースティックピアノの音に対して、スマホのスピーカーからではせっかくの音源も生かされないんですよね。
音がシャカシャカするっていうか。
100歩譲って、iPadから再生するといくらか音質が良くなりますが、それでもピアノの音には負けてます。個人的には「ましかな」という程度です。
せっかく買ったアプリ(音源はテキストごとに課金[370円]が必要です)なので、
いい音の伴奏で生徒さんに気持ちよくピアノを弾いてもらいたい!
いい音でこの音源を聴きたい。
音源にも耳を傾けられるアンサンブルの意識を持ったレッスンを伝えたい。
と強く思いますよね。
生徒さんにはいつも生の楽器を弾いてもらっているのですから、伴奏となる音源も「良質な音」で合わせてもらいたいじゃないですか。
これを叶える方法があります^^♪ それは
外部スピーカーから音を出力すればいいのです!
音楽を聴くときには、良いスピーカーで聴きたいですよね。スマホも音楽再生機器ですので、スピーカーを別に繋ぐこともできるのです。
詳しくご紹介しますね。
Bluetoothスピーカーのおかげで音源が生まれ変わる!
その外部スピーカーとは、Bluetoothスピーカーです。
Bluetoothというのは、「とても近い範囲の無線通信」のことをいいます。
無線なので、ケーブルなどが必要ないのでとても便利です。
近頃ではBluetooth対応機器だと、スマホを起動させるだけでBluetoothを検知をしてくれるので特別なことをしなくても大丈夫です。
おすすめスピーカーはBOSE!
今回は私が実際に使っているものをご紹介します。
BOSE SoundLink Mini
です。実は数年前から使用しています。
電器屋さんに何度も足を運び、スピーカーコーナーに何十分も滞在し(笑)、たくさん試聴しました。
レッスンで使用するので、アコースティックピアノの音に負けない性能でなければいけません。だから、自分のiPhoneに入っているレッスンで使っている音源と店頭のスピーカーをBluetoothでつないで試聴するという徹底ぶり(笑
ただ音楽鑑賞のために使用するのではなく、レッスンで生のピアノの音とアンサンブルする伴奏音源を鳴らすためのスピーカー
という用途があります。
ですから、私は次の3つの点でスピーカー探しをしました。
価格・性能・取り扱いやすさ
<価格>
お手頃なものは数千円からあります。でもここで妥協して後から
(あーやっぱりもっといいものを買えばよかった)
とはなりたくないです。だから後で後悔しないように「価格」だけで選ばないということが大事です。
私はそこそこのお値段の機材を買うことに迷った時は
「経費になるし!」
という風に気持ちを切り替えています(笑)こういう仕事ですからピアノレッスンにつながるものだと思えば躊躇なく機材等も購入しようというスタンスでいるので、出費は痛いけれど、確定申告するときに「必要経費」としてとてもありがたい数字になります。
そして結果、BOSEのスピーカーを買ったことを後悔していません^^!
<性能>
これは搭載されているスペックも大事なんですが、その結果、聴こえた音が理想と違っていると意味がないですよね。
特に、レッスンで使用したいと思ったので、鑑賞用としてというのとはちょっと違ったので悩みました。
私は、ピアノとアンサンブルするのが前提だから低音もよく響いてもらいたいというのを重視してBOSEにしました。あと、メーカーへの憧れもありましたね^^
実は、BOSEと迷ったのものがあります。BOSEよりお手頃で音もなかなか良かったです。BOSEよりも軽量で持ち運びにはこちらがいいと思います。
<取り扱いやすさ>
なんといっても持ち運べるのと、Bluetoothですからワイヤレスなのがいいです。特にいいところは、
▶︎バッグに入るサイズ!
▶︎充電式なのでケーブル類も必要なし!
▶︎ピアノの譜面台の横(アップライトなら上)にちょこんと置いて場所もとりません!
以前伴奏くんを電源ケーブルも一式持ち歩いてレッスンに行っていた時代からすると、劇的に取り扱いは楽になりました。
このスピーカーはですね、電源を入れると、
「バッテリー〇〇% △△△のiPhoneに接続されました」
とスピーカーがしゃべりだすんです。
それを見た生徒さんは「AIだAIだ」と言っています(笑)
ただ、ちょっとだけ重いです。この大きさにしては。片手でもてますけどね。
iPadなども持ち歩いていますから、お仕事用バッグはしっかりした大きめのものを使っています。
iPhoneスピーカーとBOSE SoundLink Mini を聴き比べ
だけどまだ踏み切れない人もいると思います。
「そうは言ってもなかなか良いお値段だし…」
「ほんとにそこまでいい音なの?」
「バスティンの音源は導入期くらいまでしか使わないし、いらないかな」
と思いますよね。
でも、導入期の生徒さんは1人だけではないですよね。入会していただくタイミングは同じではないので、結局「随分と何年も使ってるなぁ」という感じになりますよ。
お値段と音質が気になる人のために!私頑張ってみましたよ!(笑)
実際どこまで違うのか両方の音を録音してみましたので、あなたの耳で聴き比べてください。
ちなみに、私はバスティンのアプリより前からスピーカーを持っていましたから、スピーカーを使う前の生徒さんの使用前使用後の反応の差はお伝えできませんが、生徒さんはみんな伴奏と合わせて弾くのをすごく楽しみにしています。
良いスピーカーを使ったレッスンの生徒さんの反応
バスティンオールインワンアプリとSound Link Miniを使ったレッスンの生徒さんの反応をご紹介します。(うちの生徒さんです)
「あ、鳥の声が聴こえる!」
「川が流れている音がする!」
「どん!どん!っていうたいこの音がおもしろい!」
「ちょっとどんなイメージの曲か伴奏を聴いてみたい!」
「Andante だからさっきの曲よりゆっくりだね!」
などなど、伴奏の音源の「音」を聞き取るのが大好きです。良いスピーカーだとやっぱり音が立体的に聴こえてきますから、生徒さんのイメージはとても広がります。
そして、曲全体のイメージが具体化すると、楽譜に書いてある速度記号にも注目し、実際のお手本データを聴いて、テンポを確認するという意識が小さいうちから生まれるようです。
(アプリでは速度変更もできますが、録音データを無理やり変更させているため音が歪むので私は使用しません)
しゃかしゃかなスマホスピーカーではこうはいきません。「ただ、伴奏が鳴っている」という感じなんです。臨場感がないということがこんなにも退屈なのかと思います。
「伴奏に合わせてレッスンしています」という体だけを成していて、そこから発想を広げたレッスンをするというのは難しいです。私もアプリ単体だけだったらこのアプリは使っていないと思います。
感性が豊かで、まだ音数をたくさん弾けない導入期こそ、いろんな音に敏感でいてほしいし、感じる心を持って欲しいですよね。そのためのサポート音源だと思うので、良い視聴環境を整えてあげたいものです。
さて、前置きが長くなりました。さっそく聴き比べてみます。こちらはスピーカーにマイクを向けて録音したデータですので、実際はもっといや、ものすごく良いです。
実際に録音したものを聴き比べてみてください
こんな風にアナログな感じで録音してます。
iPhoneから流れる音をBluetooth接続されたスピーカーから出力し、マイクを挿したiPadで録音している図。
iPhoneのスピーカーから聴いた場合
しゃかしゃかしていますね。音の広がりも深みもなくキンキンしている感じです。
Sound Link Mini から聴いた場合
聴いた瞬間に違いがわかりますよね。楽器のバランスもわかりますし、臨場感があります。(冒頭の音割れは私の録音設定の下手さであって、音源の音質は問題ありません)
どちらも、マイク(SHURE MV88 を使用)を通してiPadに録音し、ネットに上げるために音楽形式を圧縮しているため音質が落ちているにも関わらずこの違いです。
実物からダイレクトに聴いたら、もっともっと良い音です!
さんから音楽をお借りしました
ピアノランドなどのMIDI音源や、YouTubeの視聴にも!
バスティンアプリだけでなく、Bluetooth対応の再生機器であれば検知してスピーカーで聴くことができます。Bluetooth対応の電子ピアノなどもありますから、弾いた音をスピーカーを通して聴くことも可能です。
iPhoneやスマホに入れている音楽もそうですし、ピアノランドなどのMIDI音源ももちろん聴くことができます。(下記リンク参照)
参考音源をYouTubeから探す方も多いと思います。
生徒さんを見ていると、弾きたい曲をYouTubeから探す子も多いようで、そういう時はレッスン時にスピーカーにつないであげて聴かせたりします。
今音楽を聴く環境として、昔のようにオーディオシステムを揃えたりしなくなりました。若い世代はAir Podsなどワイヤレスのイヤホンで聴いたり、同じ場所デじっと聴くというより、「移動しながら」とか「いろんな場所で」聴くスタイルが増えたように思います。
Bluetoothスピーカーも同様で、持ち運べることによって「どこでも」聴くことができるので、忙しいピアノの先生も移動先で音楽を聴くことも可能になります。
音楽を聴くスタイルが変わっても、「良い音で楽しみたい」というのは今も昔も同じです。
私たちピアノの先生は、音源を使う時、音楽を聴く(聴かせる)時は、やはり良い音を求めてその環境を作っていくということもこれから必要ではないかと思っています。
まとめ
▶︎ バスティンアプリなどレッスンのためのサポート伴奏音源の再生には、
アプリ + Bluetoothスピーカー
で良質な音が実現します!
▶︎ おすすめは、BOSE Sound Link Mini、次点でSONYのワイヤレスポータブルスピーカー
▶︎ 生徒さんが伴奏を合わせるのが楽しいと感じてくれるだけでなく、アンサンブルする伴奏にどんな楽器や、音が入っているか、テンポまでも聴き取ろうという意思が持てるようになります。これは臨場感のある音質ならではの反応だと思います。
いかがでしたか?
アンサンブルの中で演奏するということは、生徒さんにとって学べることも多いです。ぜひ、高音質のBluetoothスピーカー使ってみてください!