ヤマハグレード5級に合格した方法

以前、ヤマハのピアノ演奏グレード5級に合格へ道のりの記事が、思いのほかアクセスが多くて反響がありました^^

今回は、音大出でもなく、グレードを受けるぞって決めてから初めて「即興」に取り組んだ私が

なんと2回目で合格した方法というのを書いていこうかなと思います。

主に誰しも苦しめられる「即興」についてくわしくとりあげたいと思います!

レッスンは演奏、即興、別々に受けた

前の記事にも書きましたが、演奏の方は個人の先生に指導を受け、即興はグループレッスンの講座で勉強しました。

演奏と即興を別レッスンにできたことで、それぞれをレッスン日までにまとめていきやすかったし、練習もしやすかったように思います。

特に「即興」はグループレッスンだったので他の受講していた先生たちの前で弾く、という避けられない緊張感を覚悟して(笑)地道に取り組んでいました。

今も個人レッスンでもグループレッスンでも、グレード養成講座というのを指導してくださる先生がいらっしゃると思うのでお勧めいたします。

「即興」のイロハをまずはおさえておけばよいのではないかとおもいます^^

合格した要因

やはり、ヤマハグレード合格の壁って、「即興」だと思うんですね。

演奏の方は、たとえ不合格でも、課題が自分でもわかりやすいですし次回までに計画が立てやすいです。ところが即興は、何がダメだったというのを自分で見極めが非常に難しいんですよね。

試験官からの講評はいただくんだけれども、そのために何をすべきか、というのを自分で考えなければいけないのは演奏よりも少々手間が必要。

さらに、即興はその場で「音楽を生み出す」行為になるので、非常にクリエイティブな部分が問われます。自分の中にたくさん音ネタを持っていないと対応できません。

だからこそ、何回も試験にトライすることになってしまうんだと思うんですね。

即興の形を身につける

ちなみに私の場合、1回目の講座(月2回6ヶ月)ではそのクラスの中でダントツできない生徒でした。みんなについていくのに必死でした💦

そんな私でも、講座が終わる頃にはとりあえず最低限の形だけはやれるようになっていました。

あくまでも形だけは(笑)

まぁ、形だけだったので、1度目の受験は不合格💦

インプットとアウトプットの作業で毎日の練習ルーティンを作った

2回目(月2回8ヶ月)のグループレッスンでは、1度目の受験を踏まえ、今度は周りに惑わされず

「自分ができないのは何か」

「何ができるようになると、即興ができるようになるのか」

を考えた上で、講師の先生のお話を逐一メモして個人練習のメニューを作りました。

いわゆる、毎日の練習ルーティンを作りました。

たとえば、

スケール、和音進行のトレーニング、平行調どうしをひたすら書く、転調のパターンを作って全調こなす、みたいなことです。

なにしろ、即興自体も初めてでしたし、私は当時なんといってもいちばんできない子でしたから(笑)2回目にして改めてちゃんと0からやろうと思ったんです。

2回目の講座では、他の受講されていた先生たちの前で弾くことはあまり気にしなくなり、自分がうちでやってきたことの確認を先生からのアドバイスと合わせて、またうちに持ち帰って練習に取り入れる、というスタイルに切り替えました。

「インプット」「アウトプット」をひたすら積み重ねていたと思います。

「インプット」と「アウトプット」を行ったことで、即興に強くなるメニューを自分で作ってそれをひたすら反復する、というトレーニング。

トレーニングで身についたかどうかを、今度は実際の課題に取り組んでみて、課題が見つかればさらにインプットするという繰り返しです。

自分の練習メニューを作成し、課題がこなせるようになってきた実感を得られるようになってから自信がつきましたし、それが1番の合格の要因だったのではと思います^^

ただ。

目的は合格ですから、5級レベル内で自分の演奏力の中でできること、を目指しました。

だから、変に凝ったり、これやりたいんだけどリスクがあるかな(試験中ミスしてしまう)、と思えば潔くあきらるなど、まずはベーシックな部分を完璧にしてから、拡張できるところを少しずつ増やしていった(転調や伴奏の変化のパターン)という風に仕上げていきました。

ひとつルーティンを作ってトレーニングすると、伴奏付、変奏、初見、モチーフ演奏全部に対応できたのでそれも収穫でした^^

やっていくうちに、鍵盤を見る視野が広がっていきます。特に左手ですかね。よく見えるようになってきます。

誰しも一度で合格を目指して学習すると思うんですが、私の場合、絶対に何度も受けたはくなかったんです。一回目では無理としても、2回目で絶対合格してやろうと。これも当時の私の人生設計でしたから、狂わすわけにはいきませんでした。

だから2回目のトライからが本番、というように練習のギアが上がりました。

そのあたりは、一浪して大学に入った経験から得た受験対策というのが、グレード試験対策を立てる時にもかなり役に立ったと思います(笑)

使用したテキスト

最後に、試験勉強期間使っていたテキストを書きますね。

・ハノン…スケールの練習に使用

・ピアノ演奏グレード5〜3級新即興演奏課題集…このシリーズを3、4冊ほど揃えました

・ピアノ演奏グレード 5級 即興演奏課題50曲集 付モティーフ課題50曲 基礎課題20曲 (即興演奏学習書)…これはたくさんやりました。5線譜に書き写して伴奏、変奏、モチーフの譜面を書き尽くしました。’90年度改訂版もありますね。今はこちらをつかったりするのでしょうか?

・ピアノ演奏グレード5級 初見演奏集成…厳密に言えばこれではなく(笑)今は廃盤になっているっぽい5、4、3級初見演奏練習書というようなタイトルのテキストでした。これもかなり使い込みましたし、今もたまにトレーニングで使用しています。このシリーズなにげに好きです。

私個人の感覚で言えば、試験問題よりもこれらの練習書の方が難しいと感じるので、これらをしっかりとやりこめば試験問題に対応できるかな、と思います。(個人の感想です)

まとめ 即興はプラン立てがすべて

いかがでしたでしょうか?

グレード試験を受けて実感したことで、私が言えることは、即興の場合、当日課題の譜面を見るので、弾くまでに演奏プランを立てておけるようになるまで対策しておくといいということです。

第一変奏、第二変奏をどう弾くか。拍子、形式、テンポ、伴奏のパターンを譜面を見た時点でプランを立てられるようにしておきます。

できるだけ具体的なプランを立てておくと、「いよいよ弾く」という時に「音を出してみてびっくり(思ってたのと違った💦」がなくなります。

初見も同様ですね^^テンポ、曲奏、拍子などの指示から曲の雰囲気をイメージして、求められる演奏を理想どおりに弾けるか?という部分を意識します。

唯一プランが立てにくいのがモチーフ演奏だと思いますが、こちらもあらかじめ自分の中にストックしてきた構成のどれを使い、当然何調に転調するかもプラン立てておくことも忘れずに。

私は、これらが5級レベルで求められている最低範囲内でやれるようにはなっていたので、2回目の受験の時は、とても落ち着いてやれたことを覚えています。

「見える!」という感覚でしょうか。他の方はそれがとっくにできていたのかもしれませんが💦

そんなふうに、

自分の手が反応するようになるまでトレーニングを積み、プラン立てできるくらいに頭を使う。

ことが大切かな、と。

何度も言いますが、グループレッスンを受講された先生たちの中で、ダントツでできない生徒だった私の経験です(笑)やり方1つでここまでできるようにはなりました。

この記事を読んだ方が、ご自分のグレード対策の方向性に「なるほど!」という視点が見つかれば嬉しいです✨

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